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中小企業DX人材等育成支援事業補助金でAI導入・AI研修はできるか

この記事の結論

結論:条件つきで使える可能性があります。中小企業DX人材等育成支援事業補助金は、要件の組み方しだいでAI導入・AI研修の費用に充てられる可能性があります。

対象事業「DX・デジタル人材育成事業」の定義文(原文一字一句):「デジタル技術を活用した業務効率化や生産性の向上による業務改善及びビジネスモデルの変革等を目的とした、ソフトウェア技能を習得する研修を受講させる事業」。AI活用に限定した記載はなく「ソフトウェア技能」全般の研修が対象のため、生成AI・業務AIツールの操作研修も対象になり得るが確実ではなく usable=maybe とした

使える可能性が高い制度です。静岡市の対象研修一覧には、コース名がそのまま「生成AIの活用」という講座が、ポリテクセンター静岡(市コード「ポリ静1104」、受講料3,300円、8/25(火)開催)とポリテクカレッジ浜松(市コード「ポリ浜1108」、受講料3,300円、1/22(金)開催)にそれぞれ明記されているほか、「ポリテクカレッジ静岡・浜松以外の研修」の枠にも「AI(人工知能)活用」(市コード「ポリ静1113」、7/23(木)開催)と「生成AIの活用」(市コード「ポリ静1114」、9/24(木)開催)が掲載されています。いずれも対象事業「DX・デジタル人材育成事業」に区分され、その定義は「デジタル技術を活用した業務効率化や生産性の向上による業務改善及びビジネスモデルの変革等を目的とした、ソフトウェア技能を習得する研修を受講させる事業」(静岡市公式サイト原文逐語)です。対象研修一覧に指定研修として含まれるため、補助率3分の2(補助限度額10万円)が適用されます。なお対象研修一覧のうち静岡県立工科短期大学校と公益財団法人静岡県産業振興財団の研修にはAI関連講座はありません。上記の指定講座の日程・会場が自社の都合と合わない場合は、「その他民間教育事業者が実施する研修」の枠で、「補助の対象とすることが可能です。補助金交付申請書において、研修を受講させる理由と見込む効果を具体的に記載してください。」(原文逐語)とされているため、民間研修を個別の申請書でどう説明するかという選択肢もあります。対象経費は「研修の受講料」「研修の主催者の指示により購入した書籍代と教材費」に限られ、AIソフトウェアのライセンス費やPC・タブレットなどの機器購入費そのものは対象外です。

AI導入のどの費用が対象になるか

この制度は「導入時の研修・教育」を対象経費として明記している。AI導入でかかる6つの費用項目について、この制度の対象経費の記載を3段階で示した図。AIツール・SaaSの利用料は記載なし。システム開発・カスタマイズは記載なし。導入時の研修・教育は対象と明記。コンサルティング・専門家費用は記載なし。PC・機器などのハードウェアは記載なし。クラウド・サーバなどのインフラ費用は記載なし。この制度は「導入時の研修・教育」を対象経費として明記している。対象と明記記載あり・要確認記載なしAIツール・SaaS利用料記載なしシステム開発・カスタマイズ記載なし導入時の研修・教育対象と明記コンサル・専門家費用記載なしPC・機器などハード記載なしクラウド・サーバ費用記載なし判定は公募情報に記載された対象経費の文面のみに基づく。記載なしは対象外の確定ではない。実際の可否は公募要領で確認が必要。

この制度は、導入時の研修・教育を対象経費として明記しています。AIツール・SaaSの利用料、システム開発・カスタマイズ、コンサルティング・専門家費用、PC・機器などのハードウェア、クラウド・サーバなどのインフラ費用は該当する記載が見当たりません(記載がないことは対象外の確定ではありません)。

図の判定根拠(公募情報の「対象経費」の記載より)
  • 導入時の研修・教育:対象と明記 / 公募情報の対象経費より「研修の受講料」
  • AIツール・SaaSの利用料、システム開発・カスタマイズ、コンサルティング・専門家費用、PC・機器などのハードウェア、クラウド・サーバなどのインフラ費用:対象経費の記載に該当する語が見当たらない(対象外と確定したものではない)。

中小企業DX人材等育成支援事業補助金の制度概要

実施機関静岡市役所産業振興課経営支援係(経済局商工部)
区分市区町村(静岡県静岡市)
上限額10万円
補助率DX・デジタル人材育成事業: 3分の2(上限10万円)/技能・生産性向上人材育成事業: 2分の1(上限5万円)/両事業同時申請の場合は合計上限10万円
対象経費
  • 研修の受講料
  • 研修の主催者の指示により購入した書籍代と教材費
公募期間令和8年度(ページ上に募集開始日・締切日の明記なし。原則オンラインにて申請(24時間受付)、「現在、令和8年度の交付申請を受付中です。」との記載あり=2026-08-12時点で受付中)
ステータス公募中

出典: 公式サイト(静岡市役所産業振興課経営支援係(経済局商工部)) 情報取得日: 2026年8月12日
※最新の公募情報は必ず公式サイトでご確認ください。

この制度が自社に使えるかの確認手順

うちが使えるかは、地域・対象・用途の3点を照らして確かめる。STEP1 地域: 対象地域は静岡県静岡市。事業所の所在地が静岡県静岡市にあるか STEP2 対象: 対象経費に自社の使いみちが含まれるか。研修の受講料 / 研修の主催者の指示により購入した書籍代と教材費 STEP3 用途: 使いたい用途が次のどれかに当てはまるか。研修 / 条件つきで使える可能性がある区分です。対象経費は公募要領で確認してください。 公募期間は公式サイトで確認 要件と締切の最終判断は、必ず公式の公募要領で確認する。うちが使えるかは、地域・対象・用途の3点を照らして確かめる。STEP 1地域対象地域は静岡県静岡市事業所の所在地が静岡県静岡市にあるかSTEP 2対象対象経費に自社の使いみちが含まれるか研修の受講料研修の主催者の指示により購入した書籍代と教材STEP 3用途使いたい用途が次のどれかに当てはまるか研修条件つきで使える可能性がある区分です。対象経費は公募要領で確認してください。公募期間は公式サイトで確認要件と締切の最終判断は、必ず公式の公募要領で確認する。

この制度を自社で使えるかは、地域(対象地域は静岡県静岡市)、対象(対象経費に自社の使いみちが含まれるか)、用途(使いたい用途が次のどれかに当てはまるか)の3点を順に照らし合わせて確認します。要件と締切の最終判断は、必ず公式の公募要領でご確認ください。

中小企業DX人材等育成支援事業補助金を使ったAI活用シナリオ

この制度は研修の用途で活用できます。

ポリテクセンター静岡・浜松の「生成AIの活用」講座を対象研修として申請する

対象研修一覧のうち、ポリテクセンター静岡が実施する「生産性向上支援訓練」には、コース名がそのまま「生成AIの活用」(市コード「ポリ静1104」、受講料3,300円、事業区分「DX・デジタル人材育成事業」、補助率2/3、日程8/25(火))という講座が明記されています。同じ枠組みでポリテクカレッジ浜松にも「生成AIの活用」(市コード「ポリ浜1108」、1/22(金))、「ポリテクカレッジ静岡・浜松以外の研修」(富士ロゼシアター・沼津トラストビル等のサテライト会場)にも「AI(人工知能)活用」(市コード「ポリ静1113」、7/23(木))と「生成AIの活用」(市コード「ポリ静1114」、9/24(木))が掲載されており、いずれも指定研修として対象研修一覧に含まれるため、「その他民間教育事業者が実施する研修」のように受講理由・見込む効果を個別に説明する必要はありません。開催日程・会場・定員が自社の都合と合わない場合は、指定機関以外の民間研修を選び、「その他民間教育事業者が実施する研修」の枠で「補助の対象とすることが可能です。補助金交付申請書において、研修を受講させる理由と見込む効果を具体的に記載してください。」(原文逐語)という手続きを踏む方法もあります。対象になるのはあくまで研修の受講料と、研修主催者の指示による書籍代・教材費のみで、DX・デジタル人材育成事業の補助限度額は10万円・補助率3分の2です。ソフトウェアライセンス費やPC購入費そのものは対象外なので、AIツール導入費自体は別の補助金との組み合わせを検討する必要があります。

複数の従業員のAI研修受講費用をまとめて申請する

静岡市公式サイトは「補助回数は年度内で1回です。複数の研修を受講させる場合は、まとめて交付申請を行ってください。」(原文逐語)としています。例えば経理担当と営業担当にそれぞれ異なる生成AI活用研修を受講させる場合でも、年度内であれば1回の交付申請にまとめて経費を計上できます。ただしDX・デジタル人材育成事業としての補助限度額は合計10万円(補助率3分の2)が上限のため、複数人分の受講料を積み上げても上限を超えた分は補助されません。また「いずれも補助率に基づき算出した額から1,000円未満を切り捨てます。」(原文逐語)という端数処理も、実際に受け取れる額を見積もる際の注意点です。

製造業がAI研修と加工技能研修を同時に申請し、上限10万円を使い切る

DX・デジタル人材育成事業(補助限度額10万円・補助率3分の2)と技能・生産性向上人材育成事業(補助限度額5万円・補助率2分の1、「在職者の技術力向上による付加価値の向上及び多能工化等による生産性の向上を目的とした、工業製品等の加工技能等が向上する研修を受講させる事業」〔原文逐語〕が対象)を同時に申請することもできます。静岡市公式サイトは算出手順を「1.各事業で補助金額を算出」「2.1で算出した補助金額を合算」「3.2で合算した額と10万円を比較して少ない額を適用」(原文逐語)と説明しており、両事業を合わせても最終的な補助額は10万円が上限です。製造業であれば、現場の加工技能研修と、事務・生産管理部門向けの生成AI・ソフトウェア活用研修を同時に申請し、10万円の枠を使う設計が考えられます。

よくある質問

ChatGPTなど生成AIの操作研修はこの補助金の対象になりますか?

対象になる講座が明記されています。対象研修一覧には、コース名がそのまま「生成AIの活用」(ポリテクセンター静岡「ポリ静1104」8/25(火)、「ポリテクカレッジ静岡・浜松以外の研修」枠「ポリ静1114」9/24(木)、ポリテクカレッジ浜松「ポリ浜1108」1/22(金)、いずれも受講料3,300円・事業区分「DX・デジタル人材育成事業」・補助率2/3)と「AI(人工知能)活用」(「ポリ静1113」7/23(木))が掲載されています(対象研修一覧のうち静岡県立工科短期大学校・公益財団法人静岡県産業振興財団の研修にはAI関連講座はありません)。ChatGPTなど特定ツール名を冠した講座名はありませんが、対象事業「DX・デジタル人材育成事業」は「デジタル技術を活用した業務効率化や生産性の向上による業務改善及びビジネスモデルの変革等を目的とした、ソフトウェア技能を習得する研修を受講させる事業」(原文逐語)と定義されており、生成AIツールの操作を学ぶ研修は「ソフトウェア技能を習得する研修」に該当し得ます。上記の指定講座以外の民間研修(ChatGPT等の特定ツール講座を含む)を使う場合は「その他民間教育事業者が実施する研修」の枠で、「研修を受講させる理由と見込む効果を具体的に記載してください。」(原文逐語)という個別の説明が必要になります。最終的な可否は静岡市経済局商工部産業振興課への確認をおすすめします。

対象外になる研修はありますか?

あります。静岡市公式サイトは「「資格取得を目的とする研修」「受講料を受講者本人が負担する研修」「国や地方公共団体等から補助金を受けている研修」は対象外です」(原文逐語)としています。資格試験対策講座、従業員個人が受講料を負担する研修、他の補助金・助成金をすでに受けている研修は対象になりません。

個人事業主でも対象になりますか?

静岡市公式サイトは補助対象者を「第2条第1項に規定する中小企業者(以下「中小企業者」という。)であって市内に本社又は工場を保有するもの」(原文一部抜粋、中小企業基本法に基づく規定)などと定義しており、法人・個人の別は明記していません。中小企業基本法上の「中小企業者」には個人事業主が含まれ得るため、市内に本社または工場を保有するなど他の要件を満たせば対象になり得ますが、断定はできません。また「発行済株式の総数又は出資価格の総額の2分の1以上を同一の大企業(中小企業基本法第2条に規定する中小企業者以外の事業者)が所有している。」(原文逐語)などに該当する「みなし大企業」は対象外です。申請前に静岡市経済局商工部産業振興課への確認をおすすめします。

令和9年度以降も同じ制度は続きますか?

本制度は令和8年度事業として案内されており、静岡市公式サイトのページ更新日は2026年5月28日です(2026年8月12日確認)。ページ上に募集開始日・締切日の明記はなく、原則オンラインでの申請受付(24時間受付)とされています。締切日が明記されていないため、予算の執行状況等により受付が終了する可能性があります。令和9年度以降の実施有無は2026年8月12日時点で公表されていません。活用を検討する場合は、静岡市経済局商工部産業振興課経営支援係に直接、状況を確認してください。

注意点

  • 対象経費は「研修の受講料」「研修の主催者の指示により購入した書籍代と教材費」に限られます。「公租公課、消費税及び地方消費税を除きます。また、補助金の申請者や研修受講者が任意に購入した教材費・機器代金等は補助対象となりません。」(原文逐語)とされており、AIソフトウェアのライセンス費やPC・タブレットなどの機器購入費そのものは対象外です。
  • 「「資格取得を目的とする研修」「受講料を受講者本人が負担する研修」「国や地方公共団体等から補助金を受けている研修」は対象外です」(原文逐語)。研修内容がこれに該当しないか事前に確認してください。
  • 補助対象者からは「みなし大企業」が除外されます。「発行済株式の総数又は出資価格の総額の2分の1以上を同一の大企業(中小企業基本法第2条に規定する中小企業者以外の事業者)が所有している。」(原文逐語)などの要件に該当する場合は対象外です。
  • 募集開始日・締切日はページ上に明記されていません(2026年8月12日確認、ページ更新日2026年5月28日)。予算の執行状況等により受付が終了する可能性があるため、申請予定の場合は静岡市経済局商工部産業振興課経営支援係に事前確認してください。
  • 補助回数は年度内で1回です。複数の研修を受講させる場合はまとめて1回の交付申請で行う必要があり、「いずれも補助率に基づき算出した額から1,000円未満を切り捨てます。」(原文逐語)という端数処理のルールもあります。
  • 本記事は静岡市公式サイト(2026年8月12日取得)に基づく解説であり、採択を保証するものではありません。最終判断は静岡市の交付要綱・申請様式でご確認ください。
当方は補助金申請の代行は行いません(申請書類の作成代行は行政書士の独占業務です)。AI導入の設計・実装・定着の側を支援します。

公募要領・締切・要件は変更されることがあります。最新の公募情報は必ず公式サイトでご確認ください。申請の可否や要件の最終判断は、必ず公式サイトの一次情報に基づいて行ってください。

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